QCon, AgileJapanと参加して
気づいたことを書いてみたいと思います。
AgileJapanのふりかえりセッションのときに思い付いたキーワードは「小さな変化を継続的に」でした。
Lindaさんの講演で言っていたのは、
- 一人ずつしか変わっていかない
- まずは自分が変化できると信じること
- 小さな変化を起こす
- Step by step!
當仲さんの講演でも、2回のリリースということをおっしゃっていました。
自分の中でこのキーワードに気づけたのは、中埜さんの講演のまとめでパターンを少しずつ適用して街づくりをしていくってとこで。
「Agileは小さな変化を受け入れ、それに合わせて継続的にソフトウェアをちょっとずつ進化させながらつくっていくってこと」
という見方を持つことができたような気がします。
それを組織に適用する点においても、少しずつしか変わっていかないから、まず自分が支えていくっていう点を牛尾さんから学ばせていただいたように思います。
これはソフトウェア開発に限ったことでなく、人生においてもそうであるということを、「小さな選択の積み重ねで今の自分がいる」というWoman's トークセッションの佐々木さんの言葉で気づくことが出来たかなと思います。
そこで大事なのは軸をぶらさないということ。
佐々木さんの話で出てきたのは、「キャリアプランは描かないけど、軸を持つ」ということ。「私には、自分の未来年表を書いてなんていうことは無理だと思った。」とおっしゃられていたけど、それも「こうなりたい」という軸がやっぱりあって、そこに至るまでに道筋を見える化しただけなんだよなと。
ソフトウェア開発で言えば、お客様が何を求めているかという軸を明らかにしたうえで、開発を進めていかなきゃいけないのかなと。
それが、Ericさんのドメイン駆動開発につながってくるのかなとも思いました。
昨年の秋ごろ、平鍋さんがUstでソフトウェア開発の名著探訪って企画をやっていましたが、あれを見てて、「いまのアジャイルに通じる考え方は昔からあって、テクノロジーや開発手法の進化のおかげで、いまの時代になってそれが実現できるだけの土壌が整ってきた」という思いを持っています。
そのおかげで、アジャイル開発やドメイン駆動開発といった。本来ならこうあってしかるべきというやり方が出来る時代になったのかなという風に思います。
QConで伊藤さんは10年に一度の変化が来たとおっしゃていましたが、それはWebアプリケーションの世界だけでなく、IT業界全体に言えることで、旧来の開発手法から新しい手法に移行する大きな変化の時が来ているという感覚をなんとなくですが肌で感じるようになりました。
日本でXPがブームとなってから10年、本当にアジャイルをやりたい人たちがいまアジャイルを広めている。
自分も、これからあと7年。経歴10年になったころに、いまアジャイルを広めている皆さんと同じように活躍するためにも、もっと頑張らなきゃなと勇気をもらえた一週間でした。
(追記:これを書いておかなければ。懇親会でinfragisticsのアイコン集ライセンスをいただきました。ありがとうございました!)