エバンジェリスト養成講座を読みました!
いま、翔泳社さんイチオシ(?)の書籍「エバンジェリスト養成講座」を読みましたので、感想というか書評というか。そんなんを書いてみようと思います。
- 作者: 西脇資哲
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2011/09/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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どういう本か
一言でいうなら、「セールスエンジニア向けプレゼン本」です。でも、勉強会プレゼンでも参考に出来る部分は多々あると思いますので、一読の価値はあると思います。
構成としては、「プレゼンとは」という話から始まり、シナリオやデモの作り方・準備すること・本番で気をつけること・その他といった形で多数のプレゼンハックを紹介してくださっています。
プレゼンはTPOに合わせて
勉強会コミュニティにいると、プレゼンテーションZenがもてはやされている感じがします。あれはとても素晴らしい本ですし、大いに参考に出来ます。でも、エバンジェリスト養成講座を読むと、プレゼンテーションZen系統のプレゼンスタイルであろうスティーブ・ジョブス型をビジネスの場で使うのは「気取っている」と思われるから気をつけたほうがいいと警鐘を鳴らしています。これについては、他の方々の意見も伺ってみたいところなのですが、少なくとも勉強会プレゼンだったら大丈夫だろうと思います。
本の中ではプレゼンスタイルを「オーソドックス型」「ビジー型」「フラッシュ型」「デモ型」「機能比較型」「完全比較型」「スティーブ・ジョブス型」に分類しており、こういった場合は使わないほうがいいという指摘もされていますので、読んでおくと得をすると思います。
シナリオの書き方
いくつか気をつける点を書いていますがまとめると「顧客視点でストーリーのあるプレゼンがいい」「実物やデモがあるとより興味を引きつける」といったところでしょうか。
顧客視点とは「○○出来ます」といった形で書くということ。デートで恋人にどうアピールするかという視点と一緒。というように書かれています。
ストーリーには、何話構成にするか・クライマックスに何を持ってくるか・まとめはどうするか。そういった所に気をつけましょうと。
準備・本番
ここでは多くのハックを紹介しています。いくつか列挙すると、
- イメトレせよ!
- 直前のニュース、FB、ツイッターで情報収集してアイスブレイクとして使う
- プレゼンは直前まで直せるということを知っておく
- 準備の手際のよさは大事。見られている。
- あいさつ大事
- バックアップは用意しよう
- 大事なことは何度も言う
というようなことが紹介されています。
特に直前のニュースをアイスブレイクとして使うというのは、ビジネスプレゼンでは有効なのでしょう。勉強会プレゼンなら、FBやツイッターのほうがいいかもしれません。もちろんこれもTPOに合わせてなのでしょうが。LTでこれをやるのは辛いかも。
また、デモをやるときのバックアップは大事ですね。ブラウザ開いてどこかのページを開いて・・・ってことをしようとしても回線がつながらなかったり、読み込みが遅かったりとトラブル起きる可能性も高いので、プリントスクリーンを用意しておくとか、そういうことは大事だよなと。
準備の手際の良さという点では、先日のITコミュニティ夏祭りの野良LTでも紹介した通り、LTする前にパワポを立ち上げておくとか。そういう準備をスムーズにしておくことで「猛者」に見せれるでしょう。
まとめ
プレゼンテーションZenやパブリックスピーカーの告白で紹介されている内容とかぶる部分もありますが、より簡潔に説明されています。本自体も2時間あれば読めるので、最初のとっかかりやプレゼンまで時間がないといった場合なんかは特に有効かもしれません。出来ることなら3冊とも読むべきだと思いますが。
そして大事なのは実践すること。機会があればチャレンジすること。ということで、「みんなLTやろうぜ!」ってことで。
おまけ
裏帯に、勉強会ではおなじみのあの人のツイッターアイコンが出ていたり。分かったひとは「クスっ」としましょう。